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MAISON de HIROAN 革小物工房 博庵 小銭付カードケース
■サイズ 9.5×8.5×1.5cm
■生産地:日本
■素材・成分:牛革
■パッケージ:個別箱
■製造年:2023
【世界が認める博庵TOKYOとは】
現存する日本最古の革小物工房である「革包司 博庵」の3代目当主が主宰し、100年を超える歴史を誇る正真正銘の老舗です。手間を惜しまず、革本来の美しさを引き出す業界屈指の高度な技は雑誌にも取り上げられるほど、そのクオリティは評価されています。特徴はまず「ミガキ」という革の断面の仕上げ方法で、一般的な財布は、断面に塗料を塗り重ねて仕上げるものが多いのですが、布で断面を繰り返し磨き、自然な光沢を出す昔ながらの製法にこだわるなど、オーセンティックな匠の逸品をお楽しみください。
<ベタ貼り>
皮革製品の最高の贅沢と言われるこの技法は、あらゆる利点を兼ね備えています。それぞれの繊維方向の違う2枚を貼合わせる事に依り非常な堅牢度を示しています。従って極薄なものを造り上げる事ができるのです。そして、まるで薄くスライスしたゴムの板の様な柔軟性が生まれます。博庵は、殆どの製品に全面、若しくは必要部分にベタ貼り加工を施してあります。
<コバのミガキ>
博庵の製品は"切り目"と呼ばれる手法が殆どを占めています。 切り目とは、コバが裁断された姿で出来上がっているもの。 しかし、裁断されたままでは製品と呼ぶにふさわしくないものになるため、裁断面をミガキと呼ばれる処理加工を施します。 この加工はその名の通りコバ面を実際に布によってミガキ上げています。
世に出回る殆どの商品が、コバ面に塗料を塗布して仕上げる手法によるものです。博庵はあえてこのコバ処理に古来からの手法による染料にて着色し、その後コバミガキで仕上げています。このコバミガキは非常に労力を要するため、世界的にみてほとんどおこなわれていません。
現在、"本ミガキ"という言葉をよく耳にしますが、本来"本ミガキ"という言葉は存在せず、前述した塗料の塗布をミガキと呼ぶ様になったので、実際ミガキをかけたものを本ミガキと呼ぶ様になったのではないかとかんがえます。
<ヘリの後切り>
コバの処理には前述の切れ目があり、そして表革を内側に返すヘリ返しとがあります。博庵の商品は、九分九厘切り目の手法を採っていますが、内装に対してはヘリ返しが殆どです。このヘリ返しの際にヘリを返した後、ミシンの糸の際ギリギリに余分なヘリを裁断して、ヘリ幅を細くみせるという手法があります。
この手法は、古来ヨーロッパで育った手法であり、日本には存在していません。どんな巨匠と言われる画家であっても、キャンバスのまま壁に掛けたところでは絵にはならないもの。やはり、素敵な額縁に入れない限り売り物とはならないでしょう。この額縁に博庵は着眼し、ヘリ切りの手法を採っています。
※画像はそれぞれの技術を示した参考画像となります。